オロナイン、一家に1つってイメージなのですが、うちには無いだろうな~と思いつつ救急箱をあさってみたら、ありました。
なのでたぶん、けっこうな数のご家庭がオロナインを常備しているのではないでしょうか!
ニキビや火傷の味方・オロナインですが、実は顔のシミに効くとか、鼻の黒ずみに効くとか!本当なんでしょうか?
オロナインって何の薬?
あれに効くやらこれに効くやら話題のオロナインですが、元々は一体どんな薬なのでしょうか?
オロナイン、正式名「オロナインH軟膏」は、言わずと知れた大塚製薬の製品です。
発売を開始したのは1953年と、なかなかに歴史のある一品。
小さい頃からオロナインは家族の常備薬だった~という方も多いのではないでしょうか?
デザインも発売当初からあまり変わっていないため、懐かしさを感じる方もいらっしゃるはず…!
そしてその有効成分は「クロルヘキシジングルコン酸塩液」という、殺菌効果の高い成分。
そのため、ニキビによく効くと言われます。
人それぞれではありますが、3日~1週間ほどでニキビが来ならなくなったという人もいるそうです。
他にもオロナインは、火傷やひび、あかぎれ、しもやけ、切り傷、水虫…などに効果が期待できると人気ですね。
そう、オロナインの外箱や添付文書に書いてある効能はこんな感じなのですが、ネット上ではシミが消えるとか、鼻の黒ずみ対策にいいとか、本来の使用法とはかけ離れた使い方をされているらしいオロナイン!
もしもこれ、顏のシミに効いたらすごくないですか?
それなら、一家に1つオロナインどころか、ポーチに1つオロナインくらいの割合でみんな持ってそうですが…。
オロナインに顔のシミに効く成分は入ってない!
はい、残念ながら、オロナインに顔のシミに効く成分は配合されていません。
成分は先ほど書いた、殺菌作用のある「クロルヘキシジングルコン酸液」のみですし、その他の添加物にも、シミに効果のあるような成分は含まれていませんでした。
第一、大塚製薬がシミに効果があるなどと一言も言っていませんね。
顔のシミに効果があったなら、みんなこぞってオロナイン買いますのにね~。
なんて言ったってお安いですから!
でも、残念ながらシミは消えそうにないのです…。
ではなぜ、「オロナインがシミに効く!」という噂が広まったのでしょうか?
それはどうやら、オロナインがニキビに効果的であるというところから派生したようです。
塗っておくと、ニキビが治る→ニキビ跡が薄くなる→シミが消える!…みたいな。
どうやら、シミには効かないけれど、ニキビには効果てきめん!と感じている人が多いようですね
顔のシミは消えないけど、鼻の黒ずみはパックで消えるかも?
シミに効くと同じくらいか、それ以上に知名度の高いオロナインの隠れた効果が、鼻の黒ずみを薄くする、というもの。
これにはどうやら、方法が2つあるようです。
一つは、寝る前に小鼻にオロナインを塗っておいて、朝洗顔して落とすというもの。
洗顔の10分前に塗布してもいいみたいです。
オロナインが毛穴に詰まった皮脂を柔らかくして、普段より汚れを落ちやすくするというのです。
う~ん、これならトライしやすいかもしれませんね?塗って寝るだけですし。
もう一つは、さらにこの後毛穴パックをしちゃうという方法です。
懐かしいな~、毛穴パック。
私も学生時代やりました。気になるんですよね、小鼻の毛穴って。
事前にオロナインで毛穴の汚れを柔らかくしておくことで、パックを剥がした時に普段よりゴッソリ取れるんですって!
気持ちいいだろうな~その瞬間は。いや、気持ち悪いのかしら?
でも今の時代、毛穴パックに反対の方々もけっこういらっしゃいますよね。
毛穴が開いたままになっちゃうとか、余計に脂が溜まっちゃうとか。
私は専門家ではないので、無責任な事は言えませんが、個人的には、あのベリッて剥がす瞬間、肌を痛めてそうだな~と思っています。
10代の自分に毛穴パックをすべきか否か問われたなら、やめておきなさい、と言ってやりたいです。
オロナインはきっと、毛穴に詰まった皮脂をとれやすくしてくれるのでしょう。
その後毛穴パックをすると、確かにたくさん汚れが取れるのでしょう。
でももしかすると、毛穴パックそのものや、その後のケアの仕方が、将来あなたの肌に響いてくるのかもしれませんので、毛穴パックを使用するのはよく考えてからにしていただきたいな、と思います。
そして簡単に手に入るとは言っても、オロナインは薬の一種ですのでね。
あんまり本来と異なる使用方法はお勧めできませんし、長期に渡って、まるでスキンケアの一部のように使い続けるのもいかがなものかな~と思ったりします。
最後に
オロナインはニキビや傷に有効な塗り薬であって、シミに効く成分が入っているわけではありません。
顔のシミを消す目的で塗り続けるのはお勧めできないです。
また、鼻の黒ずみにも効果があるようですが、いずれにせよ常用外の使い方、自己責任でお願いします。